ADHDとブラック企業 ②
前回の記事で私はバイオレンスブラック企業に就職したことによって自分は「ADHD」かもしれない、ということに気付きました。バイオレンス北斗の拳雑魚キャラ社長に言われたことがほぼ全くできなかったからです。できないのは自分の能力がないからだ、と思い込み、というか、毎日の罵倒によって思い込まされたことによって、自分の能力のなさだけが本当に原因なのだろうか、といろいろ調べてみた結果、たどりついた場所でした。
前回の記事
世の中は本当に便利になったと思います。私はイラストレーターを辞めて、40年以上過ごした東京という土地を捨て、嫁の親戚以外誰も知人がいない場所へ移住してきたので、当然のことながら、周りに会って相談できる人間がひとりもいませんでした。でも、インターネットの世界に入っていけば、必ず私と同じか似たような状況の人がいるのです。先人が必ず見つかるのです。私は同じような状況で同じように苦しみ、同じように生きづらさを抱えている人たちの言葉を聞くことができたのです。これはその時の私にとって本当に救いとなりました。自分が苦しんでいることの原因が少しずつわかってきて、しかもその対処法まで知ることができたのです。この時の気持ちは本当にほっとしたの一語に尽きます。
そして私はもう一度、自分ができないこと苦手なこと、周りの人が当たり前に苦もなくこなしているように見えるのに自分にはたくさんのエネルギーが必要なことについて、書き出して整理してみました。そしてその対処法についてひとつひとつ調べていきました。
毎朝顔を洗うこと
私は動き出すことが苦手です。何かの行動をやり始めるのに結構なエネルギーを消費します。簡単に言うと、座ったら立ち上がりたくない、起きてたら寝たくない(寝たくないというよりは着替えて布団に入るのがめんどくさい)寝ていたら起きたくない(これは誰でもそうかな)、というように、動き出して何かをすることにだいぶ消耗するのです。やってしまえばその行動自体はほとんどエネルギーを消費しないのに、しかもそれもよくわかっているのに、「動き出す」という決断にすごいエネルギーを消費してしまうのです。なんでしょうね、わけわかんないですね。こうやってひとつひとつ言語化していくと、客観的というか一般的には何言ってんだこいつ、と自分でも強く思いますが、これが事実なのです。
で、この決断して動き出すためのエネルギーを出すにはどうしたらいいんだろう?と当然考えます。探します。調べます。結論から言うと、そんなエネルギー出すのムリ、です。そもそもの考え方、アプローチが間違ってる。エネルギー出すにはどうするかではなく、エネルギー出さないでするにはどうするか、
です。そりゃそうですよね。布団に入って寝るのにエネルギー使ってたら誰も寝たくならないです。疲れちゃいます。あ、でも疲れたら眠れるからこれはこれでいいのか。いいのか?
ともかく、こういった決断して動き出すことに消費するエネルギーはどっかから捻出してくるのではなく、消費しないようにすればいいのです。簡単ですね。わかってしまえばね。コロンブスの卵的な。目から鱗的な。
でもね、ひとりで、たったひとりで考えてこの結論に至るのは結構難しいです。だってそもそものアプローチが違うんだもん。
で、簡単なのは「ルーチン化する」ことです。
つまり日常必ずすることリストにいれてしまえば、とりあえず決断するとか動き出すことにエネルギー使わないで済むんだもん。
そして私は毎日顔を洗うことをはじめました。
意味わかりますか?ぶっ飛んでますか?ついてこれますか?ムリですか、そうですか。
まあいいや、とりあえず進めます。
つまり私は今まで朝顔を洗っていなかった、ということです。ということですとかいわれても何言ってんだか全然わかんねえよ、と言われそうですが、私はとにかく、顔を洗う、歯磨きをする、風呂に入る、着替えをするなどの一般の人が普通に行う業務をこなさないのです。こなしはするんですが、必要をあまり感じられないのです。だから基本的に必要を感じた時にしかこなさないのです。毎日やる必要性を感じないのです。
必要性のあるなしじゃねえじゃんそんなこと、とあなたは言うでしょう。
それならあなたに問いたい。必要性があるかないか疑問を持ったことある?と。
たぶん、ふつーにこういったことをこなせる人はそんなこと考えたことはないでしょう。なぜなら考える必要性がないからです。みんながやってるから、当たり前だから、ということではないでしょうか。
私はこの「みんな」という概念が大っ嫌いです。みんなって誰だよ?連れてこいよ、そのみんなを!と必ず反発します。
というかむしろ私はその「みんな」からなるべく離れていたい。みんなと同じじゃないことがしたいのです。
もちろん歯を磨くという行為にそんな反発心というか反骨心があるわけではないので、まあ屁理屈です。すいません。
でもね、でも、みんなと同じとかイヤじゃねえの?おれはイヤ。まあだからわざわざ経済学部卒業してまあまあ大きい会社入ったのに自らレールから降りてイラストレーターとか始めちゃったんですけどね。
でもまあ今はイラストレーターじゃないわけで。会社員でしかも週休1日の完全な社畜だしね。
だからこそ、毎朝顔を洗うのです。
顔を洗わない世界
あなたは毎朝顔を洗ってますか?
洗った方がいいですよ。みんなとして生きるなら。
みんなとして生きるのがイヤなら、もう顔は洗うな。洗いたいなーと思った時しか洗っちゃダメです。
私は今、顔を洗わない人生に戻ろうとしています。
そこには発達障害がふつーの人のようにするのが難しいことをあれこれ対処法を身に付けながらがんばっていくことを要求される空気はありません。
世界が生きづらいのなら、生きづらくない世界で生きましょう。生きづらくない世界が今ないのなら作りましょう。そのための努力ならあなたにとってそれは努力ではないはずです。だって自分の手で自分の思い描く世界が少しずつカタチになっていくんですから。
努力教はもういいじゃん。
努力してできないことなんていっぱいあるよ。というか、努力してできることのが少ないかもよ、この世界は。
がんばればできるように絶対なるから‼︎みたいな空気もうやめましょうよ。それよりもできないことはとっとと諦めて、できることを、人より好きなこと、うまくできることに目を向けましょう。
あなたにもできること、得意なこと、好きなことって必ずあります。
自分ができないことはとりあえず放っておいて、できるとこを伸ばしていきましょうよ。
そんな世界を作るために、私は今日もブログを書いています。
おしまい。
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