TOEIC700点の40歳が手取り20万にモノ申したい うんこな人生パート2


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 さまようように家路をたどるオーバー40のむーです。

 

この話の前編です。まずはこちらをどうぞ。

gyakutenn.hatenablog.com

 

帰国、そして伝説へ

そんな感じで4カ月という短い留学を終え帰国。

今度こそ就職するか、ということでまた求人誌を検索。

 

そこで見つけたのはある絵の販売会社。当時日本トップです。

ピカソよりーふつーにー、のあの会社です。

 

なぜそこを選んだのかというと

父親が印刷業を営んでいたからです。

 

印刷業というのは完全なる工賃仕事。

1色刷ってなんぼ、という作業量が増えれば増えるほどお金がもらえるという仕事です。

当時中国が「世界の工場」と呼ばれ始め、日本の企業も中国に工場を持ち、安い人件費でコストを抑えて大量に生産する、というのが主流になりつつある時代でした。

 

親父はこの流れを見据え、単なる工賃仕事でなく、高い技術を売りにする仕事にシフトしていこうとしていたのです。えらいね。

考え方は正しかった。

ただ親父は本当に根っからの職人気質で、営業が下手でした。

シールや下敷きを印刷するのではなく、絵画を印刷できるように新しい技術を身に着けたまではよかったものの、それまでの取引や付き合いでは絵画の印刷の仕事が入ってきませんでした。

私がニューヨーク帰りの進化を遂げたのはそんなときです。

 

親父がやってきたことを形にしてあげたい。

 

ふつうならここで親父の跡を継ぎ、自営の印刷屋に就職するところです。

ところが私の考え方はふつうではありませんでした。

 

じゃあ仕事出せる会社に入って親父に仕事出せばいいじゃん!

 

そして入りました商品開発部。

 

ここで私は新規作家開発の仕事を任されました。

ゴッホよりーふつうにー、はものすごく売れてました。

青田典子も顧客です。元ピンクレディーのMieも顧客です。

でも会社はもっと売り上げを伸ばしたい。もっと金儲けをしたい。もっともっと。

 

資本主義社会において企業が売り上げを伸ばしたいという欲はとどまるところを知りません。

 

なので会社の出した答えは売れる作家を自分らで育てて囲い込め!というものでした。

 

それが私に与えられた仕事でした。

 

私はその新規作家開発の仕事をこなしていきました。

すると成果が表れました。

新しい事業部が起ちあがりました。オタク事業部です。そんな名前ではありませんが。

私はどんどん仕事をこなしていきます。

どんどん成果が出てきます。

そして新たな仕事を任されます。

 

ゴッホよりピカソより、と並ぶ会社のもう一枚の看板作家、

ファイナルファンタジーのあの人です。

 

私はFFの作家担当、商品開発を任されました。

 

この時点で私の担当作家の年間売上予算は、会社全体の予算のなんと6割でした。

 

なんぞ、おれ、すげえなあ。

では当時商品開発部には二人くらいしかアタマカズがいなかったのでしょうか。

いいえ、ちがいます。5人いました。

そのうちいちばんの新参者であるわたくしめが会社の売上全予算の6割もの担当を仰せつかることになったわけです。

当然私は思います。

 

「こりゃ給料もやばいことになる」と。

 

しかし現実は違います。

 

会社の2大看板の一人を任された私は1年間かけてひとつの新しいプロジェクトに取り組みました。

1冊100万円の本を作って売る、というプロジェクトです。

それがいよいよ実を結ぶ時が来たのです。

 

結果、そのプロジェクトは2週間で1億7千万円の売上を叩きだしました。

 

私は思います。

・売り上げの6割の商品開発

・2週間で1億7千万の全く新しいヒット商品の開発

 

これで給料が上がらないわけはない、と。

 

しかしながら現実は違います。

部長のトニー(生粋の日本人)に言われます。

 

「むーさん、給料あげておいたから」

 

トニーは満面の笑みです。

やったぜ。まじか。まあ当然だけど。

傲慢です。

 

早速期待に胸ふくらませ給与明細を開けてみると。

アップしてました!

 

なんとまさかの3000円!

 

すっげー!!3000円も上がってる!!ありがとう部長!!この調子で10年たったら3万円もあがるじゃん!!

 よーしみんな、のみにいこうぜー!!

おれがおごったる!!

 

 

 

って言うか!!

 

 

 

くそが、辞めてやる。

 

 

 

でも今思えばここまではまだ順調なほうでした。

 

 

 

長いので続きます。次回最終回。か?

 

gyakutenn.hatenablog.com

 

   

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