しあわせかどうかはあなたしだい

元イラストレーター。ADHDのケあり。ブラック企業渡り鳥。手取り20万で週休1日の社畜に生きる意味はあるか?

浦島太郎はいったい何が言いたいのか?

浦島太郎について考えてみます。

 

というのもどうにもこの浦島太郎という話はおかしすぎる。

いったい何が言いたいのかさっぱりわかんない。

というわけで浦島太郎の考察と

さらに今回は浦島太郎をアレンジして素敵な話にしてみます。

 

 

 【浦島太郎】とはどんな昔話なのか

まず、浦島太郎という誰もが知っている日本3大太郎の昔話をおさらいしてみます。

 

むかしむかしあるところに浦島太郎という漁師がいました。

太郎は浜辺で子供たちにいじめられている亀を助けました。

すると亀はお礼に太郎を背中に乗せて竜宮城に連れて行きました。

竜宮城につくとそこには乙姫様がいました。

乙姫様は太郎をおいしいごちそうや魚たちの踊りなどで手厚くもてなしてくれました。

しばらくして太郎は「帰りたい」と乙姫に申し出ると

乙姫は太郎に「決して開けないでください」といって玉手箱を渡してくれました。

そして太郎は亀に乗り浜に帰りました。

するとそこには太郎が知っている人はひとりもいませんでした。

おかしいと思いつつ太郎が玉手箱を開けると中から煙が出てきて、

その煙を浴びた太郎は、老人になってしまいましたとさ。

 

 

というお話です。

 

 

 

なにこの話?

 

 

何がしたいんでしょうか?

 

【浦島太郎】の悪の登場人物

私は昔からこの浦島太郎という話がムカついてしょうがないんです。

おそらくあなたもそうだと思います。

 

何がムカつくって、まずこいつ。

 

乙姫

 

 

この女は最悪です。

何が最悪って、自分の身内を助けてくれた恩人を

ごちそうや鯛やひらめなどの踊りなんかで一見もてなしているようにみせかけて

実はそれによって時間を忘れさせるという、極めて巧妙な手口

何の罪もない浦島さんを長期間滞在させるように誘導

しかも竜宮城には長期間滞在してしまうと陸の世界と時間の進み方が違うため

戻った時には知り合いが誰も生き残ってはいない、という

とてつもないデメリットがあるにもかかわらず

それを知りながら事前に説明することなく隠蔽し、

太郎氏を長期間滞在させ、

最終的に浦島さんに有害な物質が含まれた煙を噴射する箱

なんの説明もなく渡し、挙句老人にさせるというとても卑劣な行為を行ったわけです。

 

これはもはや「テロ行為」です。

 

 

 

つづいてこいつ。じゃん。

 

 

浦島さんは命の恩人なんですよ。

しかも話によっては浦島氏は

お金だとかおにぎりだとか自分の大切な財産を差し出してまで

亀を助けています。

 

そんな命の恩人の優しさにつけこみ、

「お礼がしたい」などと言葉巧みに誘い出し

挙句浦島さんを見殺しにしたんです。

 

「恩をあだで返す」とはまさにこのことです。

 

これは私の推測ですが

これらすべては乙姫の命令だったんじゃないかと思います。

 

おそらく亀は乙姫に

 

「青年を玉手箱で老人にしてみたいから誰か拉致ってこい」

 

と命令されたのでしょう。

 

そして亀は浜辺でやんちゃそうな子供のもとにわざわざ近寄り

いじめられるように仕向けたのでしょう。

そしていじめられてることをアピールした。

 

これにまんまとひっかかってしまったのが純朴な浦島青年です。

 

これはまぎれもなく浦島氏の善意につけこんだ計画的犯行です。

 

このふたりはほかのどんなおとぎ話の悪よりもたちが悪い。

 

浦島氏は老人にされてしまうほどの罪をおかしたのか?

 

こんなひどいことをしたやつらなのに

お話の中では何の罰も受けず、

亀を助けた浦島さんだけが老人になるという仕打ちを受け、

こいつらは何事もなかったかのように

その後ものうのうと海の底で平和に暮らしているんです。

 

こんな理不尽なことがまかり通っていいんでしょうか?

 

 

 

ここでこういう意見を言う人もいるかもしれません。

 

「悪いのは目の前の楽しさにおぼれ、仕事や家族をほっぽりだし楽しい時間を過ごしてしまった浦島太郎に対する戒めだ」

 

なるほど。

確かに昔話にはそういう類の戒めが含まれている話もあります。

 

ただ仮に百歩譲ってそういう話だとしても私はこう思うのです。

 

 

 

罪と罰のバランスが悪すぎる

 

 

 

浦島氏は老人にさせられてしまうほどの悪いことをしましたか?

 

 

乙姫側の主張とそれに対しての反論

乙姫側が主張する浦島氏の罪はこうです。

 

「竜宮城に長居した」

 

そして浦島氏に下された罰はこうです。

 

「老人にさせられた」

 

 

どうですか?

うっかり長居してしまったことはそんなに罪ですか?

老人にさせられるほど重い罪ですか?

 

 

浦島氏はどうすれば老人の刑を逃れられたのか

それなら浦島氏はどうすればよかったのか?

どうすれば浦島氏は老人にならずにすんだのか?

 

この物語の中で浦島氏には4つの分岐点がありました。

 

1.亀を助けるか否か?

2.亀についていくか否か?

3.竜宮城に長居しすぎた

4.玉手箱を開けるか否か?

 

ひとつずつみていきましょう。

 

1.亀を助けるか否か?

 

これはどう考えても「助ける」の選択でしょう。昔話だし。

助けないで「めでたしめでたし」にはなりづらい。

 

 

 

2.亀についていくか否か?

 

あくまでも誘っているのは亀です。

助けてくれたおれいにぜひ、といわれて断れるでしょうか?

そこまで言うならじゃあ行こうか、となるのはそれほど罪ではありません。

 

 

 

 

3.竜宮城に長居

 

ここがいちばんのポイント

乙姫サイドがつついてくるところです。

浦島氏は長居したといっても無理やり滞在したわけではありません。

乙姫側、竜宮城サイドは全力でもてなしてきます。

楽しくて抗えずについつい長居してしまうでしょう。

だってそう仕向けられてるんだから。

 

 

例えばあなたが友達に盛大な誕生日パーティーを開いてもらったとしましょう。

友達もたくさん集まってきてくれてます。

 

そんな中あなたは乾杯だけして「じゃ、私はこれで」なんて帰れますか?

帰れないです。

そこで帰らなければ悪になってしまうのでしょうか?

 

 

 

そして最後の分岐点。

 

4.玉手箱を開けるか否か?

 

 

確かに乙姫は玉手箱を渡すときに言いました。

 

「決して開けないでください」

 

これってどういう意味なんでしょう?

プレゼントもらって開けないとかなんなんでしょう?

じゃ、はじめからプレゼントいらねえよ、ってなりません?

 

 

あなたもプレゼントをもらったことはあるでしょう。

 

例えばこういうケースがあります。

 

プレゼントをもらって開けようとしたら

「あ、待って、開けないで、帰ってから開けて」

こういうケースってあることです。そんなに珍しくない。

 

でもこれって「そのプレゼントずっと開けないで」って意味じゃないですよね。

 

ずっと開けないんなら

「じゃあなんでこれくれるんだよ」

ってなりますよね。

「いらねーよ」って話です。

 

 

しかも浦島氏は浜に帰ってみたら知り合い誰もいないんですよ。

もうどうしたらいいかわからない。

あるのは手元にある玉手箱だけ。

もうこれ開けるしかないです。

そして開けるとまさかの老人。

 

 

これ誰がやってもこうならないですか?

 

それでも浦島氏は悪いですか?

 

 浦島氏は罪のあるなしに関わらず老人にさせられていただろう

仮にこれらの数々のトラップを浦島氏が無事に切り抜けたとしても

彼が無事に済んでいるとは思えません。

 

なぜなら相手は「人を有害な煙で老人にしてしまう」ような組織です。

こんな組織が浦島氏を放っておくことはまずないでしょう。

 

浦島氏が早めに帰ろうとすれば

あらゆる手を使って長期滞在させただろうし、

玉手箱を開けなかったとしても

いろんな難癖をつけて浦島氏を老人にしたことでしょう。

 

なぜなら

 

「このふたりははじめから浦島氏を老人にする予定だった」からです。

 

あの浜辺で亀がいじめられているときからその計画は始まっていたのです。

 

ではなぜふたりはそんなことをしたのか?

 

 

おそらく乙姫は

「青年を老人にするのが趣味だった」

からです。

 

もっと言うと乙姫は

「青年を老人にする」

という性癖があったからです。

 

 

ここでもう一度こう言いたい。

 

「この話いったい何がいいたいんですか?」

 

 

子供はこの話を聞いて何を思えばいいんでしょう?

なんて言えばいいんだろう?

こんな夜は会いたくて会いたくて会いたくて

 

この話の何を教訓にすればいいんですか?

全く意味不明。

 

ていうかおとぎの世界観使って何してくれてんだ、って感じです。

 

そしてこういうことをいうとたいていこういう人が出てきます。

 

「浦島太郎の話はだいぶはしょられている」

「この話には続きがある」

「厳密にはそれは正しい話じゃない」

 

こういうひとに私は言いたい。

 

 

 

 

うるせえ。

 

 

 

 

今そういう話してんじゃねえんだよ。

ほんとの話とか厳密な話とかそんなことどうでもいいんだよ。

本当はどうであれおれらが知っている、

子供の時から聞かされている話はこの浦島太郎です。

一般的な浦島太郎はこの浦島太郎で何も間違っていないです。

これが間違いなく浦島太郎なんです。

 

本当の浦島太郎とか

どうせ大人になってからネットで調べたんでしょ。

 

そんなひとに私はこう反論します。

 

「幼稚園児はネットで調べない」

 

幼稚園児には絵本や紙芝居で知った浦島太郎がすべてです。

 

すると必ずこう言ってくる奴がいます。

 

「うちの甥っ子幼稚園児だけどネットで調べますけど?」

 

そういうやつに私は言いたい。

 

 

 

 

うるせえ。

 

 

 

 

私が言ってるのは一般論です。

一般的な幼稚園児はネットで調べたりしません。

馬鹿かおまえは。

 

あとこういうやつもいます。

 

「女の子ってさあ、アボカド好きだよねー」

って私が言うと

 

「え?わたしアボカド好きじゃないけど」

 

 

 

うるせえ!

 

 

 

聞いてねえし、お前の個人情報。

い・っぱ・ん・て・き・な・は・な・し・し・て・ん・の!

 

女の子はアボカド好きっていう割合が多いって話をしてんだ、こっちは。

おまえの好き嫌いの話とかまじどーでもいいんだよ。

 

話はそれてしまいましたが、

 

とにかくこの浦島太郎の話を誰もが認識している以上、

ほんとの、とか続きが、とかそうじゃなく

これが浦島太郎という昔話です。

 

そうなるとやはりこの浦島太郎には問題がある。

問題があると言わざるを得ない。

 

 

そこで。

 

浦島太郎という昔話をもっと素敵なものにしたい。

 

紳介が思わず「すてきやん」と言ってしまう【浦島太郎】

はい。

ここからが本題です。

 

「浦島太郎」に少し手を加えてもっと素敵なお話にしよう

 

 

改変を加えるうえでのポイントです。

 

・竜宮城までの展開は同じ

・竜宮城からの流れも基本的には同じ

・少し手を加えて素敵なお話にする

 

これです。

 

ではいってみましょう。

 

素敵な【浦島太郎】

 

むかしむかしあるところに浦島太郎という漁師がいました。

ある日太郎は浜辺で子供たちにいじめられている亀を助けました。

すると亀はお礼に浦島太郎を背中に乗せて竜宮城に連れて行きました。

竜宮城に着くとそこには乙姫様がいて

太郎をおいしいごちそうや魚たちの踊りなどで手厚くもてなしてくれました。

太郎はそんな乙姫の優しさに次第に魅かれ始め

また乙姫も太郎の男らしさに魅かれ

やがてふたりは恋に落ちました。

そしてふたりは数日の間とても楽しい夢のような時間を過ごしました。

しかし、太郎はいつまでもこの竜宮城にいるわけにはいきません。

ついに太郎が帰るときがやってきました。

「乙姫さん、僕はそろそろ帰らなければいけません」

乙姫はさみしそうな表情でうつむきながら、静かにうなずきました。

太郎は言いました。

「だけど、僕はあなたと離れたくありません。

このままずっと一緒にいたい。

だから、乙姫さん、どうか僕と結婚してください。

一緒に向こうの世界で暮らしましょう。

きっと僕の家族もかわいいあなたを温かく迎え入れてくれることでしょう」

すると乙姫は優しく微笑みながら言いました。

「浦島さん、あなたにそういってもらえるのはとてもうれしいです。

できることなら、わたしもそうしたい・・・。

だけど、わたしとあなたは住む世界が違います。

わたしにはこの竜宮城を守るという使命があります。

そしてあなたにも帰りを待っている大切な家族がいます。

わたしたちが結ばれることは許されません。

これだけはどうすることもできないのです」

乙姫は涙を流しながら続けました。

「太郎さん、あなたと別れるのは本当につらいけど、

あなたと過ごした楽しい時間をわたしは一生忘れません。

あなたに出会えて本当によかった。

・・・もしも、次に生まれ変わるとき、わたしが人間に生まれ変わることができたら、

その時はあなたのそばにおいてください。

そして、あなたとずっと一緒にいさせてください。

それだけ約束してください。

その約束があれば、わたしはさみしくありません」

太郎は言いました。

「もちろんです。

次に生まれ変わっても、

またその次に生まれ変わっても、

僕たちはずっと一緒です」

ふたりは涙を流しながら抱き合いました。

乙姫は言いました。

「太郎さん、もしそれでもわたしのことが忘れられなくて

本当につらくなった時、

またここに戻ってきたくなった時は

この箱を開けてください」

そう言って乙姫は太郎に玉手箱を差し出しました。

「太郎さん、できればこの箱は開けてほしくはありません。

ただ、どうしても私に会いたくて仕方ないと思ったときは

開けてください。

この箱があなたを救ってくれるでしょう」

太郎は乙姫から玉手箱を受け取ると最後にもう一度乙姫を抱きしめて、

亀の背中に乗り、浜辺に戻りました。

それから1か月が経ち、2か月が経ち、半年が経ったのですが

太郎はいつまでたっても乙姫のことが忘れられず

仕事も手につきませんでした。

太郎の家族も、元気がない太郎をとても心配しました。

そんなある日、太郎は思いました。

やはり我慢できない。

乙姫に会いたい。

次に生まれ変わるまでなんて待っていられない。

ついに太郎は竜宮城に行く決意をしました。

しかし、太郎を竜宮城に連れて行ってくれた亀はもういません。

竜宮城は深い深い海の底。

自分で泳いでいくのはとても危険です。

もちろんそのことも太郎はわかっていました。

しかし、太郎はもう居ても立っても居られなかったのです。

乙姫のいない生活なんて考えられない。

どうなったっていい、乙姫に会いに行こう。

その時ふと、太郎の視界に玉手箱が入りました。

太郎は乙姫の言葉を思い出しました。

「もしわたしのことが忘れられなくて本当につらくなった時、

またここに戻ってきたくなった時はこの箱を開けてください。

この箱があなたを救ってくれるでしょう」

太郎は玉手箱を手に取り、ゆっくりとその蓋をあけました。

すると

玉手箱の中から真っ白な煙がもくもくと出てきました。

そして、しばらくしてその煙が薄れてなくなったころ、

太郎の記憶からは竜宮城でのできごと、

そして乙姫の面影がきれいに消え去っていましたとさ。

 

 

 

・・・泣いた?

 

どうよ、これ?

ステキやん!

 

こっちのほうがよっぽどドラマチックで切なくていい話でしょ?

 

まあ、こういう人もいるかもしれません。

 

「乙姫がかわいそう」

 

そういうひとのために、さらに後半つけたしバージョンを用意しました。

 

太郎が玉手箱を開けてからです。

 

太郎は玉手箱の蓋をゆっくりと開けました。

すると玉手箱からしろい煙がもくもくと出てきました。

煙が薄くなってなくなるころ、

太郎の記憶からは竜宮城のできごとも

乙姫の面影もきれいに消え去っていました。

「あれ?なんだろう?何をしてたんだろう?」

太郎が何気なく外を見ると

浜辺で一匹の亀が子供たちにいじめられていました。

そしてその亀を超絶イケメン男性が助けようとしていました。

 

 

これなら!

これなら乙姫もいいでしょう。

イケメンがくれば乙姫も太郎のことなんて忘れてしまうでしょう。

 

女ってそういうもんだから。

 

 

 

 

 

 

 

というバカリズムのネタをご紹介。

 


バカリズム - - - 「昔話に関する案」/『バカリズムライブ番外編「バカリズム案7」』より

おしまい

 

 

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