5時が来たら大変なことになる、だから店をもうたたむ
今日も一日文房具屋さんめぐりをしてきました。
今日は5件まわりました。
私は文房具フェチなので、仕事中でも「外回り」とウソをついて、文房具屋さんめぐりをするのです。
というのはもちろんウソで、文房具の卸の会社に転職したので、毎日文房具屋さんめぐりが仕事なのです。
1件目は田舎の文房具屋さんに行きました。
マシンガントークで小一時間しゃべり倒すおばちゃんが名物の文房具屋さんです。
今日もたっぷりしゃべり倒されようと1時間半の予定を組んで決戦に臨みました。
といっても私はおばちゃんのマシンガントークは嫌いじゃないです。47歳驚異の新人営業の私にとっては勉強になることだらけだからです。時間も稼げるし。
行くと「待ってました」とばかり奥の間に通され、まあまあお茶も出さずに申し訳ない、まあまあ座んなさい、と椅子を勧められて、早くも臨戦モードです。
おばちゃんはそのまま何かしゃべりながら向こうへ消えていったので、ああコーヒーでも出してくれんのかなと思っていると、そのまましゃべり続けながら2秒で戻ってきました。コーヒーはありませんでした。
まあ私はコーヒーが苦くて好きじゃないのでそれはいいんですけどね。
そしておばちゃんもトイメンの席に着くと、開口一番(既にものすごいしゃべってますが)こんなことを言うのです。
「5時が来たらもう大変なことになるから私はもう店をたたむことにした」
ええっ!
5時になったら、って今日ですか?今日の5時ですか?
わたくしまだあなたのところ今回で通算3回しか来てないんですけど。
もう店たたまれたらなんかちょっと困るような気がするんですけど。
この3回完全に無駄じゃん。
というようなことは頭の中を駆け巡ったのですが、よくよく話を聞いてみると、どうも「今日の5時」ではないようです。
正しくは
もうさあ、5時が来たら大変なことになるでしょ、学校でもタブレットで授業するみたいだし、そういう人たちが大人になって仕事するようになったら私らみたいな町の文具屋なんかにはもう頼まないわけじゃない、アスクルとかそういうのでネットでピッと注文しちゃえば済むわけだし、もう地元だからとか昔からの付き合いがあるからとかそういうのどんどん通用しない世の中になっていくわけでしょ、それで5時が来ちゃったらもう絶対みんなネットで注文するようになるわけだから、ウチみたいなところはもう絶対生き残っていけないと思うわけ、だからねもうわたし店をたたむことにしたの、あ、たたむんじゃなくて譲ることにしたのよ。
というような趣旨のことをループで延々と話し始めたのです。
ちなみに
近々この文房具屋さんはウチの会社の資本が入って業務提携する予定なのです。
業務提携ってか身売り?m&m?じゃなくてM&A?
なるほど、3回目のループくらいでやっとわかりました。
「5時が来たら」
じゃなくて
「5じーが来たら」
つまり
「5Gが来たら」
ということだったんですね。
なんか「5時」じゃなくて「ごじい」って言ってるようには聞こえたんですが、田舎だしおばちゃんだしなまってんなあ、くらいに思って聞いてたので、まさか「5G」と言ってるとは思いもしませんでした。
あなたもくれぐれも「5G」のことを「ごじい」とは言わないでください。
5時と勘違いされます。
正しくは「ファイブジー」です。
しれにしても5Gって会社が潰れるほどすごいんですかね?
ネットがちょっと早くなるくらいのレベルじゃないんですかね。
おしまい
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