息子の誕生日にオリジナルの本を書いて贈る
以前、「子供の誕生日には絵本を書いて贈る」という話を書きました。
お金がないので、子供のご希望のおもちゃなんかを買ってあげる余裕はないのです。
だから100均でノート買ってきて、子供が主人公のオリジナルの絵本を作ってあげるのです。
8歳にはもう絵本は喜ばれない(かも)
しかしながら、長男は今年で8歳になります。
我が家には「読書タイム」なるものがあって、
寝る前の30分~1時間ほど家族全員で読書をします。
小学2年生の長男が今はまっている本はこれです。
江戸川乱歩の「少年探偵」シリーズ。
そう、明智小五郎と怪人二十面相のたたかいです。
ほんとは主人公は小林少年率いる「少年探偵団」っぽいですが。
誕生日プレゼントに子どもが今ハマっているものを贈るのは鉄則です。
さすがに明智小五郎vs怪人二十面相みたいなのはかけませんので、とりあえず絵本にしようと思ってたネタの文章量を増やすことにしました。
ブログを書いているおかげかわかりませんが、長い文章を書くことには全く抵抗なくスラスラ書けました。
むしろ長くなり過ぎて困っています。
そして、ダイソーに文庫本みたいなノートが売ってたので「これだ!」と思い今回は文章多めの本スタイルにしました。
息子のために書いたオリジナルの本
タイトルは「きみのための物語」。
息子が異世界に飛ばされてドラクエ的な世界で冒険するお話です。
挿絵も入れてみました。
そこは元イラストレーター。絵はてきとーですがw
「きみのための物語」あらすじ
・学校のイベントでキャンプに向かう途中、いつもの通学路に見たことのない道が
・気になってしょうがないのでいってみる
・突然雷に打たれ、気がつくとどこかわからない世界に
・「ゆうしゃ」として持ち上げられ魔王討伐の旅に
・さあ、どうなる?無事にキャンプにいけるのか?
というようなストーリーです。
まあ別に誰も興味ないとは思いますが、
せっかく書いたので公開します。
長いので分割してお届けします。
本日はさわりのみ。
「きみのための物語」
その日は学校のイベントで
みんなで島にキャンプに行く日でした。
まさとくんははじめてのクラスメイトとのキャンプでうれしくてうれしくて
ウキウキしながら持ち物を用意しています。
お弁当、寝袋、300円分のお菓子、水着、着替え、
そして特別にお父さんからもらった革の手ぶくろ。
今日のキャンプのためにお父さんが買ってくれたのです。
まさとくんに手ぶくろをわたす時お父さんはこう言いました。
「いいかい、まさと。
この手ぶくろは革でできた特別製だ。キャンプの時はこれをつけるといいよ。きっとまさとのチカラが何十倍にもなるから」
まさとくんは手ぶくろをつけたくらいでどうしてチカラがたくさん出せるようになるのか、ぜんぜん理由がわかりませんでした。
でも、お父さんが買ってくれた革の手ぶくろはとてもかっこよかったので、もらったその日からまさとくんはいつもまくらもとに手ぶくろをおいていっしょに寝ました。それほど手ぶくろはかっこよくて気に入ったのです。まさとくんは早くキャンプに行って、革の手ぶくろをつけて、自分のチカラが何十倍にもなることを毎日想像しながら眠りにつきました。そして毎晩キャンプの幸せな夢を見ました。
まさとくんはリュックにぜんぶの荷物をつめたあと、一番上にその革の手ぶくろをのせました。いつでもすぐに取り出せるようにしておいたのです。
かわの手ぶくろをしまって、ついにキャンプの用意ができました。
まさとくんは意気揚々と玄関のドアを開けます。
「いってきまあす!」
つづく。
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