最近「エアコンプレッサー」尻に空気を注入して死亡というニュースを聞いた。
去年にも同じニュースを聞いた覚えがあり、わが栄光のブラック企業社長も悪ふざけの度がいつも過ぎているので注意しなきゃ、と社長に警告した覚えがあるからだ。
私はてっきり去年の事件の容疑者が改めて逮捕なり書類送検なり判決なりが出たんだろう、と思っていた。
だって悪ふざけで尻に空気ぶち込んで死亡とかそんなに起きないでしょ、と思っていたからだ。
ところがどっこい、なんと私が去年聞いたニュースと最近聞いたニュースは全くの別件だったのである。
世の中には「ケツからコンプレッサーで空気ぶち込まれて死ぬ」という事件がまあまあ頻繁に起こるらしい。あらびっくり。
まじでこんなことがそんなに頻繁に起きるのか、いったい21世紀の日本はどうなってんだ、ということで過去にも似たような事件があるのか調べてみました。
- 2013年6月 自衛隊員が肛門にエアコンプレッサーで空気注入され入院
- 2017年7月 エアコンプレッサーで直腸に穴を開け負傷させ逮捕
- 2017年12月 肛門にエアーコンプレッサーで空気注入 男性が死亡 埼玉県杉戸町
- 2018年7月 エアコンプレッサーが凶器に... 肛門に空気注入された男性が死亡「死ぬと思わなかった」
- ブラック企業社長はインパクトで社員の男性器を流血
2013年6月 自衛隊員が肛門にエアコンプレッサーで空気注入され入院
航空自衛隊小松基地に所属する、航空機事故などで消火活動にあたる消防隊の20代と10代の自衛隊員2名が、勤務時間中に車などのタイヤに空気を入れる機械「エアコンプレッサー」を使ってふざけて肛門に空気を入れあっていたところ、隊員の1名が入院する事態になっていたことが明らかになった。
2017年7月 エアコンプレッサーで直腸に穴を開け負傷させ逮捕
京都府亀岡市で、空気を噴射する工具を肛門に押し当て空気を発射して直腸を負傷させたとして、京都府警亀岡署は7月1日、傷害の疑いで20代の男を逮捕しました。
傷害の疑いで逮捕されたのは、亀岡市に住む自営業の男(28)です。
男は7月1日午前0時30分ころ、亀岡市内の事業所敷地内で、京都市に住む大学に通う男子学生(22)に、エアーコンプレッサーにつながれた、圧縮した空気を噴射する工具「エアーダスターガン」をズボンの上から肛門に押し当て、空気を噴射して負傷させた疑いが持たれています。
男子学生は病院で治療を受けたところ、肛門に大量の空気が入ったことで直腸に複数の穴が空くケガを負っていました。
警察での取り調べに対して男は「悪ふざけでやった、ケガをするとは思わなかった」などと供述し、容疑を認めています。
この事件に対してインターネット上では「これやれたことあるけど危険とは知らなかった」「よく悪ふざけでやられていたな」「腸に穴空くってヤバくない?」「普通に考えたら危険ってわかる」などと様々な声が多数見られました。
亀岡署はは傷害の疑いとして、男から事情を聴くとともに、事件に至った経緯や犯行動機などについて詳しく捜査を進める方針です。
2017年12月 肛門にエアーコンプレッサーで空気注入 男性が死亡 埼玉県杉戸町
埼玉県杉戸町の産業廃棄物処理会社で、男性の肛門にエアーコンプレッサーで空気を注入し死亡させたとして、埼玉県警は傷害致死の疑いで男2人を逮捕しました。
傷害致死の疑いで逮捕されたのは、この産業廃棄物処理会社の会社員・神崎利宏容疑者と、仲本トミー容疑者です。
発表によりますと容疑者2人は12月16日、勤務する杉戸町の産業廃棄物処理会社で、同僚の小口義之さん(44)を押さえつけ、工業用エアーコンプレッサーで肛門に空気を注入して死亡させた傷害致死の疑いが持たれています。
事件当時は休憩時間で、神崎利宏容疑者ら3人がエアーコンプレッサーで、作業中服に付いたほこりなどをはらっていましたが、悪ふざけで小口義之さんを押さえつけたということです。
その際、服の上からエアーコンプレッサーで小口義之さんの肛門に空気を当てたところ、誤って肛門に入ってしまったということです。
警察での取り調べに対して容疑者らは「こんな大事な事件になると思わなかった」などと供述し、容疑を認めています。
この事件に対してインターネット上では「これ会社の人にたまにやられてた」「こういう事件前にも見た気がする」「普通に考えて危ないってわかるだろ」「腸が破裂したのかな?」などと様々な声が多数見られました。
現時点では、社内でいじめがあったのかどうかなどについての詳しい情報はわかっておりません。
埼玉県警は傷害致死の疑いとして、両容疑者から事情を聴くとともに、当時の現場の状況などについて詳しく調べています。
2018年7月 エアコンプレッサーが凶器に... 肛門に空気注入された男性が死亡「死ぬと思わなかった」
茨城県警竜ケ崎署は7月14日、会社の同僚の尻に空気を入れて死亡させたとして、同県つくば市手代木の会社員、吉田佳志容疑者(34)を傷害致死容疑で逮捕した。吉田容疑者は「悪ふざけしていた。死ぬとは思わなかった」などと容疑を認めている。
吉田容疑者は13日午後5時頃、同県龍ヶ崎市内にある勤務先の建設機械製造会社の工場で、同僚の千葉県柏市、会社員石丸秋夫さん(46)の肛門に向けて、ねじを締める際などに使うエアコンプレッサーの空気を吹き付け、肺を損傷させ、死亡させた疑いが持たれている。
同署によると、吹き付けたのは服の上からだったが、風圧が強く、体内にまで空気が入ったとみられる。
事件当時、周囲には複数の同僚がいた。吉田容疑者と石丸さんはほかの同僚と作業中だったが、空気を注入された石丸さんが体調の不良を訴えたため、一緒にいた同僚が消防に通報したという。
まあ、なんということでしょう。
世の中にはふざけてエアコンプレッサーでケツに空気を注入するのがこれほど流行っているとは。
メントスコーラみたいなもんでしょうか。
死ぬとかしゃれにならんよね。
ブラック企業社長はインパクトで社員の男性器を流血
そしてわが栄光のブラック企業。
ここの社長はこういうおふざけが大好きです。
よく言えば「永遠の少年のココロを持った大人」。
悪く言えば「アタマのなか小学生」。
冒頭に私がケツからコンプレッサーで死亡のニュースを聞いたとき、ブラック企業社長に警告しようと思ったのは次のような事件があったからです。
参考:模造刀で妹のアタマかち割った話
今私が毎日出社している事務所は2015年にできたばかりの新しい建物です。
なんというか自社ビル。つっても2階建てですが。
当然電気工事は自分とこの従業員を使います。
その時悲劇が。
30代のイケメン元アパレルショップ店員が電気の配線をしていると、そこに手持無沙汰の社長が。
あまりにヒマだったので、かまってちゃんの社長はかたわらにあったインパクトドライバーを手にイケメンにちょっかいを出し始めます。
こういうのですインパクトドライバー。電動ドライバーです。
電気屋はなぜかヒルティがお好き。
はじめは尻につんつんとかする程度。
イケメン「やめてくださいよ、しゃちょー」
社長「ほれほれ」
こんな感じでほんわか作業は進んでいましたが、そこはそう、「アタマんなか小学生」の社長はこんなもんでは満足しません。
だんだんエスカレートしてきて、インパクトを回して当て始めます。
「ぎゅるるるるるるっ!」
「ほれほれ」
「や、やめてくださいよーー!」
で、さらに盛り上がり尻では飽き足らず、前面へ。
とここで社長がインパクトをズボン前面にあてインパクトを回したところとんでもない事態に。
「がぎぎぎぎぎぎぎ!」
という音と共にインパクトがズボンの布を巻き込んで回転したのです。
「ぐぎゃああああああああ!!」
響き渡るイケメンの悲痛な叫び。
そう、尻面はズボンにしわがほとんどないため布を巻き込むことはないですが、前面はしわが多いため超高速で回転するインパクトがズボンとパンツごとイケメンの男性器を巻き込んだのです。
おそるおそるズボンとパンツを脱ぐイケメン。
そしてそこには真っ赤に染まったタコさんウインナーが。
いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい
そしてアタマん中小学生のブラック企業社長はインパクトを持つたびにこのエピソードをまるで武勇伝のように語るのです。
もうゆうに20回は聞いたでしょうか。
ドヤ顔でこのエピソードを語る社長に私は吐き気すら覚えます。
最低です。
そして世の中にはこのブラック企業社長と同じような人間が何人もいて、今日もどこかでケツに空気を注入されているんだなあ、と思うとやりきれない気持ちになります。
どこがおもしろいのか全く意味がわかりませんので、工具で遊ぶのはもうやめてください。あなたも。
おしまい