【おバカ】大阪城ホールの石垣から落ちた話
うまい!うますぎる。 埼玉銘菓十万石まんじゅう。むーです。
私も昔はバカだったというか今でも馬鹿ですがそんな話をしたいと思います。
私は東京出身ですが新卒で入った会社で大阪勤務を命ぜられました。
大阪では3年くらい暮らしました。その時の話です。
おバカ三人組
大学時代の同級生で、名古屋に行って配属になった友人がいました。
大阪に行ってみたい、久しぶりに会おうということで彼は大阪に来ることになりました。
私ともう1人ラグビー部の友人が大阪に配属になっていたので、3人で会うこととなりました。
話が分かりにくくなるので、友人たちに名前をつけておきましょう。
名古屋から来る友人はマーシー(仮名)。
マーシーはイケメンです。風呂覗いたりしません。覚せい剤もやりません。
大阪にいるもう1人の友人はちんこです(仮名)。
彼はイケメンではありません。ルナシーのドラム真也にそっくりです。あと城彰二。
マーシーのポジションはセンター。ちんこと私のポジションはフロントローです。そして2人ともプロップです。別にわかんなくていいです。
そして3人ともおバカさんです。この3人が揃うとおバカなことばっかりします。とても社会人としてはまともではありません。
いざ、大阪城へ
梅田でしこたま飲んだ後マーシーが大阪城に行きたいと言い出しました。
私とちんこは
えー、大阪城なんか行ったってしょうがない
と一応反論はしましたがマーシーがどうしても行きたいと言って聞かないので結局行くことに。
実は私も大阪城に行った事はありませんでした。だから案内したくてもしようがありません。
とりあえず3人で大阪城へ向かいます。
石垣がすごいです。
そして酔っ払ってみょーにテンションが高いおバカ3人組は大変なものを見つけてしまうのです。
大阪城内の広い敷地にはなぜか小さい石垣のようなものがたくさんあります。そしておバカさん3人組はその石垣を登り始めたのです。
そこにはたくさんの2メートル級、3メートル級の石垣が点在していました。
おバカさん3人組はロッククライミングだーとか言って次々と3メートル級の石垣を制覇していきます。
3メートル級を全て制覇したおバカさん3人組はついにボス級に出会ったのです。
そこには18メートル級(推定/RX-78ガンダムくらいと思いたかったため)の石垣がそびえ立っていました。
そうあの大阪城ホールの石垣です。
今まで相手にしてきた2メートル級3メートル級とは完全に別格です。
おばか3人組は完全に盛り上がってしまいました。
おいおいおいあれいけるんじゃね?
当然の流れとしておばか3人組は18メートル級に挑みました。
ほぼ同時に18メートル級に取り付いた3人組ですが、私が1番先に頂上付近に到達しました。アッカーマン一族なみです。
しかし頂上付近には大きな壁がありました。それまではいびつな形の石がランダムに積み上げてあったのに対し、頂上付近だけまっすぐに揃えるためにきれいな長方形の石が並んでいたのです。
しかもこのきれいな長方形の石の高さは絶妙で、身長165センチの私が手を伸ばしても指先だけしかかからないのです。
つまり、「カリオストロの城」のルパンよろしく指先だけで全体重を支えなければ頂上にたどり着けないのです。
しかしそこは宮崎アニメではありません。指先だけで体重を支えるということはデブがアイデンティティーの私には不可能だったのです。
リヴァイ兵長なみに真っ先に頂上付近取り付いた私ですが、その状況にどうすることもできずついにおばか2人に追いつかれてしまったのです。
しかもなんということでしょう。
おばか2人はあろうことか私より先に頂上制覇を果たしてしまったのです。オーマイ。
そしてついに運命の時
焦る私。
しかし私のいる場所からは全く頂上にたどり着けないのです。
こうなったらもうイチかバチか、すでに上にあがった2人に両手を預け、私は決死の頂上制覇を試みたのです。
私は両手を1人ずつに預け、最後の外壁を足の力で登ろうとします。
しかしデブがアイデンティティーの私は重かったのです。
上のおばか2人が悲痛な叫び声を上げます。
「重い重い重い重い重い重いムリムリムリムリムリムリムリムリムリ!!!!!」
そして汗で滑り始める手。
あ・・・
あ・・・・
あ・・・・・・
なんとついに私の手は両手ともおばか2人から離れてしまいました。
後で考えるとおばか2人はおそらく巻き添えを恐れて私の手を離したものと思われます。
うわあああああああああああ!!!!!!
18メートル級から落ちていく私。
うわあああああああああと書きましたが実際は声なんか出ませんでした。出ていたとしても「はっ」という短い呼吸音だけだったでしょう。
幸い両手を掴まれていたため、私は足から地面に落ちました。そしてそのまま仰向けになる私。
18メートル級の頂上では2人が身を乗り出して私の様子を伺っています。
おいおいおいおいおいおい大丈夫か大丈夫か
生きてるかっーーー!?
まじで生死を確認されたのは、現在44年生きている私が振り返ってみてもこの1回だけです。
幸い私の命に別状はありませんでした。
それどころかこれといった傷もなく全くケガしませんでした。
私はしばし放心状態のまま、仰向けに横たわっていました。
どこかから降りるルートを見つけ駆けつけるおバカ2丁。
むー!!大丈夫か?
そして私は安心したのかそのまま意識を失い、還らぬ人となりました・・・。
うそです。
特になんともなく立ち上がり、スーパー銭湯行こうぜ、という流れになり、風呂に入って、ホールで雑魚寝しました。
おしまい。
でも、カカトがもんのすごく痛くて仰向けに寝られませんでした。
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