朝起きたら世界から人が消えていた


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朝起きるとなんか空気が違う。

 

外に出てみても誰もいない。

 

妻と子どもたちを見に行ってみるとまだ寝ている。

 

私と家族だけが消えていないようだ。

犬もいる。

 

テレビをつけてみる。

 

どの局も放送していない。

 

6時40分。妻が起きてきた。

 

「なんかさあ、誰もいないっぽいんだけど」

 

 

というわけで、

あなたは「みーんないなくなっちゃえばいいのに」と思ったことはないですか?

 

私はあります。

ていうか、いつもそんなことばかり考えています。

 

今日は遠出して

帰りの車で2時間くらい何もすることがなかったので

ずっと「誰もいなくなった世界でどう生き延びるか」を妄想していました。

 

というか正確にはブラック社長の待つ職場に戻りたくなかったので、つい「あー、みんな消えちゃえばいいのに」と思ってしまったのが発端です。

 

 

 

「みんな消えちゃう」の「みんな」ってどの範囲か?

 まず考えたのはこれです。

「みんな消えちゃう」のはいいけど「みんな」って誰?

 

子供ができて「家族」を持つようになるまでは

マジで私以外誰もいない世界でよかった。

つまり「私以外全員」が「みんな」です。

 

私は以前から何度か言ってますが

独りでいても特にさみしくもなんともないし

むしろ独りでいることが大好きです。

絵描きという職業はそういった意味でもまさにうってつけの職業でした。

 

でも子供ができて

彼らも大きくなって

だんだん友達も増えてきて

ってなると

彼らももう立派な一人の人間ですし

やっぱり子供たちがいなくなってしまうのはさみしいです。

 

すると「私の家族以外みんな」が「みんな」の範囲になります。

でもまあ私にも親がいるわけで、

妻にも親がいるわけで

私にも兄弟がいるし

妻にも姉妹がいるし

子供たちだって友達が好きだし

その友達にとっては両親も好きだし

友達の親が消えちゃったら

友達は悲しむだろうし

って考えたら

はじめは

「私の知り合いとその知り合いとその家族」

というなんともまああいまいな感じになってしまいました。

 

実際問題

「自分の知り合いとその知り合いとその家族以外みんな消える」

という設定で創作した時に

どこまで生きてるように書けばいいのか全く不明です。

 

なので

この「どこまでかみんなか問題」はとりあえず棚上げにすることにして

先に進むことにしました。

 

でもこの時点ですでに1時間ほど使ってしまいました。

 

 

「誰もいなくなった世界」では生き残るために何が必要なのか?

どんな場合でも生き残るために必要なのは食べ物です。

特に私は「食べられないのなら生きている意味なんかない」という大の食べ物好きなので、まずは食べ物を確保しないことには始まりません。

 

世界から自分の家族以外誰もいなくなってしまったので、とりあえずお金は要りません。それに休んでも誰も文句を言う人がいないわけですから仕事にも当然行きません。

子供たちだって学校行ったところで友達も先生もいないわけですから行く意味なんてありません。

というわけで誰もいなくて、まあなんだか不安ではありますが、とりあえずはまず楽しもうと思います。

街中に行って行ってみたかったあの店この店に行ってみることにします。

ただ当然ながら料理を作ってくれる人も誰もいないわけで、行ったところで何も出てきません。お金が要らなくても料理が出てこないんじゃ行く意味ないですよね。

でも、おいしいお寿司屋さんにはまだ食材が残っているはず。

さすがに寿司は握れませんが、酢飯くらいならつくれます。

うにがあるでしょう。いくらもあるでしょう。トロもあるでしょう。

酢飯にそいつらを「これでもかっ!」とてんこもりにしただけでもかなり最高な海鮮丼になるでしょう。

 

そう、ここで食糧問題を考えるときに大事なのは【鮮度】です。

つまり「放っておいてもまあまあ大丈夫な食べ物」と「すぐにだめになってしまう食べ物」をまず見極めないといけません。

寿司だの刺身だのは「すぐにだめになってしまう食べ物」の代表格でしょう。

なんせもう誰も獲ってきてくれないわけだし、明日になればもう食べられない可能性も大です。

というわけで最初は寿司です。

超高級な寿司店に行き、冷蔵庫をのぞき、よさげな食材からかたっぱしから食べていきます。

あとカニ。

カニも足が早そうです。

寿司屋に行けば寿司の食材はありますが、肉はないでしょう。

なので寿司屋に行って食材をかたっぱしから持って帰って、その後高級焼肉店に行って肉をかたっぱしから持って帰って、その後イタリアンの店に行って生ハムの塊やうまいチーズやワインなんかをかたっぱしから持って帰って、どこかの広そうな厨房で心ゆくまでうまいもんを作っては食べまくるというのが、まあとりあえず誰もいなくなった世界で私がはじめにすることです。

 

食べ物の次に必要なのは何か?

これは人によって様々でしょう。

私の場合は「誰もいなくなったけど普段とあまり変わらない生活」がベストなので、なるべく変化なく毎日を過ごしたいです。

そうなると夜になれば風呂に入らなきゃいけない。

とりあえず、電気・ガス・水道などは、人が急にいなくなっても1週間くらいはなんとか惰性で生きてるだろう、という設定です。

現実問題それらに従事する人たちが消えてしまった場合、大火災などのものすごい問題が発生するものと容易に想像はできますが、まあ1週間くらいはシステムが優秀だからなんとか動いてるだろう、という超希望的観測のもとにこの妄想は成り立っています。

なので風呂問題も喫緊の問題ではないのですが、やっぱり誰もいないんだし、ちっちゃな家のお風呂でちまちまするよりでかい温泉を貸切状態で入るのがいいでしょう。

あと寝るのもぼろい我が家で眠るよりきれいなベッドで寝たいものです。

なので初日の晩は源泉かけ流しの温泉があるホテルに泊まります。

 

私が移住してきた地方都市は温泉がものすごい有名(つかそれしかない)ので、アホほど温泉があります。

 

とりあえずは近くのいちおう「プリンス」の名がつくホテルに今晩は泊まりましょう。

 

で、うまいもんたらふく食って、

何時には寝なきゃ、とか考えずに

大浴場にゆっくり浸かって

スイートででかいベッドでみんなで寝て

目が覚めたら起きて

ココロもカラダもすっきりさせてから

これからどうするか考えます。

 

 

何言ってんだろうね、このおっさん。

 

つづく(かも)

 

 

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