週休1日以下、残業代・時間外手当なし、インセンティブなし、年間休日64日のブラック企業から抜け出すためにせっせと転職活動を行っている社畜のむーです。
先日、面接が決まった話をしましたが、なんと1次面接に合格してしまいました。
ただし、おそらくこの会社もブラック企業でしょう、と書いたのですが、意外や意外、面接はなんだかちゃんとしていました。
試験までやらされました。√×√(平方根の乗算)とか、2次方程式とか解かされました。
マジで30年ぶりくらいにやったのですが、なんとかなるもんですね。おそらく正解をたたき出しているはずです。
学生時代「こんな計算覚えていったいなんの役に立つって言うんだ?」とよく思ってましたが、実際のところ本当に役に立たないですね。
こういった試験以外には。
面接させてもらった会社をなぜブラック企業と私が認定しているかというと、過去に「業務停止命令」を受けている悪名高いシロアリ駆除の営業会社だからです。
もうここまでいうとすぐに企業名がわかります。検索すれば出てきますから。
面接では営業所の所長が応対してくれました。
開口一番
「こんなにすごい経歴の人を面接したことはない」
と言われました。
所長は高卒で私よりひとつ年上、ずっとこの会社で働いているとのことです。
つまり20数年間この会社にいて、私のようなハイスペックな人間がこの会社に面接を受けに来たことははじめてだ、というのです。
私は思いました。
「そうだろうそうだろう、おれくらいすげえやつもなかなかいないよなあ」と。
ばかですね。あいかわらず。
まあでも、所長のこの発言には2つの意味が込められてて、
・こんなに立派な経歴の人間はわざわざこんな会社に入ろうとしない
・おまえみたいな世間知らずはこの泥臭い仕事をできるわけがない
ということでした。よくよく話してみると。
シロアリの営業は完全に飛び込みです。
絨毯爆撃です。
1件1件あますところなく住宅のベルを鳴らすのです。
断られて当たり前。
話聞いてくれりゃラッキー。
そういう世界です。
もちろん私がいちばん嫌いな仕事です。
何が悲しくて知らない人のうちのピンポン鳴らさなきゃいけないんでしょうか。
いやがらせですか。
いやがらせ以外の何物でもないです。
だいたい知ってる人から電話かかってきても気分が乗らなければ絶対に取らないくらい人と話をするのが嫌いなので絵を描いて生きてきたのですから。
今だってインテリアコーディネートの仕事で見知らぬ人に会うのはとてもいやです。
そんな人間が誰彼構わず順番にひとんちのピンポン押して行くなんて、まさに狂気の沙汰です。できるわけがない。
でも私はできます。できちゃいます。
人と会うのは大嫌いでも、「営業」というサラリーマンスキルを身に着けているからです。
過去には全国1位の成績を獲ったこともあるほどです。すげえな、おれ。
と自画自賛が入ってきたところで、この記事もつまんなくなってきました。
まあとにかく、明日2次面接です。
そんで今日嫁に1次受かったことを報告して、この会社に転職すんのどう思う?って聞いたところ、反対されました。
まあ予想通りです。
しかもその後おれをディスってきたので、私も軽く切れそうになりました。
なんなんでしょうか、この嫁は。
このシロアリ会社は
完全週休2日制、残業・時間外手当あり、インセンティブありで
今のバイオレンスブラック企業と基本給は同じ。
労働時間は大幅に減るので、実質給与アップです。
しかもインセンティブが結構でかいので売れば売るほどたくさんお金もらえるのです。
でもやっぱり、契約取ることはそれだけ難しいようです。
私は、前々職のハルオサンと同じブラック企業で「飛び込み営業の極意」を学びましたので、おそらくそのテクニックを使えば契約を取ることはそれほど難しくないだろうという算段をつけているのですが、嫁は「あんたのキャリアにプラスにならない」「履歴書が汚れる」だのと言って反対しました。
ハルオサンについて知らないはてなブログ初心者のあなたはこちら。
ブラック企業で学んだ「なんでも売れる法則」はこちらの記事を。
今更キャリアとか履歴書とかどうでもいいじゃん、とか思うけど、嫁は嫁で私のことを心配してくれてのアドバイスなので、無視するわけにもいかないし、何より私の転職が失敗すれば困るのは彼女らですから、そりゃまあ慎重にもなるでしょう。
というわけで
明日2次面接をしてくるのですが、合格しても辞退することになりそうです。
サニックスさんごめんなさい。
おしまい
転職活動をする前に、自分の「強み」を診断してみよう