【不定期連載】痔主はつらいよ -痔主登場編-(パート1)


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バニラの香り

バターの風味

優しくソフトに焼き上げた

むーです。

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私は痔で長年苦しんできました。しかし手術を受けて現在では健康体です。

おめでとう。

 

痔主(ぢぬし)の方に向けて痔の手術を受けるメリットデメリットについて紹介したいと思います。

 

私が痔主(ぢぬし)になったのは、いつなのか定かではありませんがおそらく浪人時代ぐらいだと思います。

 

つまり成人になる前にはすでに痔主(ぢぬし)だったことになります。
私のケツパッキンは耐久力がありませんでした。

 

私が持っていた痔はキレ痔でもイボ痔でもなく、なんとかという肛門が飛び出てくるといったような痔でした。

 

これは結構しんどいです。排便のあと肛門の中身が外に飛び出てくるのです。まあびっくり。

 

そして飛び出た肛門の中身を指で中にぐいぐい押し戻します。手が血まみれになります。うんこにもまみれます。

 

当時我が家にはウォシュレットという上等なものはまだなかったので、私は排便の後ティッシュであらかた手を拭き、洗面所に行き手をよく石鹸で洗いました。

 

私はこの作業を20歳くらいの頃から痔の手術をして痔がなくなる32歳まで毎日続けることとなったのです。なかなかに悲惨です。

 

でも当時はあまり悲惨だと思っていませんでした。

 

なぜならば、


女は月に一回血を流すけど、男はめったに血を流さないので、血液がどんどんドロドロになっていくから危険

 

という話をテレビかなんかで聞きつけ、毎日血を流す私の血はきっとサラサラに違いない、玉ねぎも大好きだし、とか思っていたからです。

 

そんな自論展開 楽天野郎の私ですが、痔主が健康であるはずもなく、当然のように惨事が襲ってきます。

 

 

大参事ー初回ー


第一回目の大惨事は大学時代にラグビーの練習をしているときに起こりました。

 

私はプロップというスクラムを1番前で組むポジションだったのですが、当然後ろから押されます。押す人はロックといいます。グイグイ押されます。尻の穴を押されます。尻の穴をぐいぐい押さないと前に力が伝わらないからです。前にチカラが伝わらないとスクラムに負けて、マイボーもヤーボーになってしまうのです。

 

余談ですが私の先輩の伝説のプレーヤー、シーニー(仮名 日本人)さんはスクラムの練習中に

 

おいもっと右の穴押せよっ!!

 

と怒鳴り、部員たちを驚愕させたことがあります。どうやらシーニーさんにはケツの穴が2つあるようです。恐ろしや。うんこは左右どっちから出るのでしょうか。

 

当然私にはケツの穴は1つしかありませんので、その1つのケツの穴をロックの江南(仮名)がぐいぐい押してきます。

 

痔主の方なら分かっていただけるかと思いますが、出ている穴の中のものを押されるのは地獄の苦しみでした。

 

私の飛び出た肛門は悲鳴をあげていました。

 

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

 

その時私は黒いラグパンを履いていたので私のラグパンが血まみれになっていることに誰も全く気がつきませんでした。

 

いたかったけれども血は出ていないと思っていたのです。

 

ただ私のケツの穴を押し続ける後のポジション、ロックの江南(仮名)はなんと白いジャージを着ていたのです。

 

するとあらびっくり。

 

おい江南!肩のところに血がついてるぞ!

 

どうしたんだお前大丈夫か?

 

どっか怪我してんじゃねーのかやばいぞ!

 

 

みんなが口々に江南を心配する中、私だけは気づいていました。

 

それが江南の血ではないことに。

 

私の飛び出たケツの穴が流す血だということに。

 

私はしかしここでおどけられるほど強い人間ではありません。

 

黙って成り行きを見守るしかありませんでした。

 

江南が言います。

 

いや僕どこも痛くないっすよ。
怪我もしてませんよ。

 

そして犯人探しが始まります。

 

ケツから出てんじゃねーの?

 

おい江南が押してたの誰だ誰だ誰だおい誰だ?

 

むーです。


そうです、私です。私が変なおじさんです。

と言えば場も和んだのでしょうが、もちろん私はそんな気の利いた人間でもなく、また、てんぱってもいたためそんなこと言えませんでした。

 

そして案の定、予想通りみんなざわつき始めます。

 

おいやばくねおいやばくねおいやばくね

 

むー痔じゃねーの?

 


その時先輩のヨコチンが言いました。

 

おいお前らやめろ!!

 

場の空気が一気に張り詰めます。

 

ヨコチンは言いました。

 

おいお前大丈夫か?ちょっと休んでおけ

 

横チン先輩は練習にアメリカンのバイクで来るとてもかっこいい先輩でした。

 

私は横チンに感謝するとともになんとも言えない複雑な気持ちになりました。

 

赤く染まる江南のジャージの肩部分。

 

笑いでこの場を収めようとした部員たちの何とも言えない表情。

 

下血は危険、と先輩としての責任を全うしようとするヨコちん。

 

痔主であることを公表できなかった私。

 


結局その日はヨコチンの

お前やばいかもしんないから病院行ってこい

という言葉で終了。

 

病院行っても原因は明白です。

そうです。

 

痔です。

 

ぷしゅーーーー。

 

 


続きます。

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